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江戸東京博物館「大鉄道博覧会」

両国の江戸東京博物館で、今月十日から、「大鉄道博覧会」が開催されているので、早速連休の初日に訪れた。それにしても、江戸博物館らしい、仰々しい命名だ。

入口にいきなりC59などが待機してる蒸気機関車最後の輝きの瞬間を写し取った大型の写真が印象的。職員も、いわゆる菜っ葉服を着ている。実は、内心、交通と縁の薄い江戸東京博物館でどの程度、本格的な鉄道の展示ができるのか、危ぶんでいたのだが、この写真を見てその心配は杞憂であることがわかった。

展示内容は明治時代の鉄道の黎明期から、新幹線が開通する直前の昭和三十年代までを扱っている。戦後の国鉄が一番か輝いていた時代、それが昭和三十年代だ、という主張が感じられる。

たしかに、折からの高度成長に乗って、輸送量は増加の一途、また、今ほど自動車や航空機といった競争輸送機関は発達していない。つまり、鉄道が文字通り、国民の足として機能していた時代だ。

国鉄もこうした時代の要請にこたえるかのように、モハ90系に始まる新性能電車の開発、151系のコダマ、ブルートレインの開発、とそれまでの常識をつくがえすような新型車両を次々と投入していった。その一方、新幹線の建設を進めたわけであるから、技術陣も大活躍であったろう。

こうした国鉄の黄金期で切って展示をしたことは、歴史を中心に展示をする江戸東京博物館のコンセプトとも合致する。

また、ハードウエアの車両の紹介だけではなく、各時代の世相を写真や資料を使って丁寧に説明してた。戦後直後の買い出し列車、昭和三十年代の通勤ラッシュ(101系のドア部だけの展示があった。どうも実車らしい)、集団就職列車など、今では想像もつかない鉄道の使われ方が要領よく説明されていた。

お盆や年末の東北方面に帰省する人々が自由席に並ぶため、テント村ができた、なんていうのも、今では考えられない。特に上野は新幹線開通後、常磐線方面を除いて途中駅になってしまったので、その変化が劇的だ。

最後に、展示の後の企画展専用の売店が相当充実していることも特記しておきたい。少なくともぼくが見る限り、最近数年に出版された鉄道関連書籍はすべてといってよいほど揃っている。また、模型類も単なる子供だましというレベルではない。

ちなみに私は、一枚千円なる鉄道ポスターを四枚も買ってしまいました。

というわけで、鉄道ファンにも十分耐えられるだけの内容をもっていると思う。九月まで展示されているので是非ご一覧を。

7/15日記

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コメント

mattoh様

いつもありがとうございます。そうなんです。鉄道に限らず、展覧会の目玉は出口の売店だと思っているので、それが充実していると、「この展示の企画者は、なかなか気が利く」と思ってしまいます。

Primera

投稿: primera | 2007.08.29 23:32

 こんばんは。私も7月下旬に見学してきました。日本の鉄道の歴史から始まり、鉄道と人との関わりまで多角的に取り上げられている印象がありましたね。特に昭和30年代の世相と鉄道を絡めた説明は、当時まだ生まれていない私でも十分楽しめました。

 実は先週の土曜日に再訪しました。といっても見学ではなくて出口付近にあった売店目当てでしたが、7月に見学に訪れたときは図録を買うことができなかったんで、改めて再訪した次第です。それにしても、あの売店の充実振りには目を見張るものがありますね。

投稿: mattoh | 2007.08.29 23:11

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